香港の所得税について①
香港では、毎年1月、4月はSalaries Tax (所得税)支払の時期。
税金支払初年度は、2年分支払うので戸惑う方も多いかもしれません。
え?香港て税金安いんじゃないの?って思われる方もいるかもしれません。
私の答えは「そうそう割と安いのだが、それでも初年度は2年分支払わないといけないので結構キツイ」です。翌年以降も2年分支払い続けるのですが、予め翌年分として支払っておいた分との相殺となるので実質一年分を支払っていく格好になります。
1月、4月に支払う分というのは、例えば2019年1月、4月であれば
2017/2018の個人所得税+2018/2019の予定納税分(Provisional tax)、で計2年分です。
*香港の所得税は、4月〜翌年3月で1年分として計算します。
(2017/2018: 2017年4月〜2018年3月, 2018/2019: 2018年4月〜2019年3月)
*2017/2018分は、最終所得税額から30,000香港ドルの控除がありました。
控除額は年毎に変動します。多分議会の方で決めています。
予納分については、控除額が決まっていない関係で控除ゼロで支払うことになります。
30,000香港ドルって42万円(1香港ドル=14円としても)デカい!
2年分の納税額が結構な額になってしまうのは、こういう理由があるんですね。
(最終納税額からの控除は毎年必ず実施されるものではありませんが、実施される場合は後で還付されます)
ただ、ほかにも所得額の控除策というのがあります。
例えば、MPF(年金)をやっている。
家賃を自分で(全額・一部)支払っている。
学費が掛かった。
結婚している。
子供がいる。
家族を養っている。
障がい者だ
などなど、詳しくはこちらに書かれています。
私の様に、MPFなし、独身、子無し、家賃会社補助ありで、所得税を支払うというのが
一番キツイのかな
駐在員さんなど会社で個人所得税の負担をしてくれるところが実際多いと思うんですがね。会社の方針によりますね。(私の会社は残念ながら社員各自負担ですが...)
さて、香港政府からの税金支払通知には、
1月に75%、4月に残り25%と2回に分けて支払をするように書かれています。
(一度に支払いが出来るなら一括で支払ってもOKです。)
遅延はNGと厳しく書かれています。状況によっては相談(支払の分割)も可能とも。
延滞分は金利を上乗せで支払わなければなりません。その辺はシビアです。
次回に続きます。